7月3日17時1分配信 毎日新聞
市民が量刑も判断する裁判員制度開始を受け、岡山弁護士会は講演会「死刑を考える日」を開いた。死刑をテーマに扱った映画「休暇」も上映。死刑制度の是非を深く考えるよう訴えた。
講演では河原昭文弁護士(岡山弁護士会)が死刑に関するデータを報告。91〜99年に年間20件未満だった死刑判決は、07年に同約50件にまで増加。死刑・無期刑の確定人員数も91年の約20人が06年には約130人まで増えたという。一方で、殺人の認知件数は67〜07年までほぼ横ばいで、河原弁護士は「命に対する考え方が安易になっているのでは」と警鐘を鳴らした。
さらに、死刑がある国は90年に96カ国だったのが08年までに59カ国に減り、逆に廃止した国は80カ国が138カ国に増えて、数が逆転したことも紹介。死刑廃止が世界の流れだと指摘した。
また、既に執行された死刑囚の弁護人を務めた龍谷大法科大学院の石塚伸一教授は「首の赤い(絞首の)跡を見て死刑は絶対にいけないと思った」などと自らの経験を語った。岡山大教育学部1年の男子学生(19)=北区=は「今までは罪を犯したら死刑も仕方ないと考えていたが、講演を聴いて迷った。自分には死刑判決を出す自信はないし、責任も持てない」と話した。【石川勝義】
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